この度、第15回日本免疫治療学研究会学術集会の会長を担当させていただくことになりました。2003年に発足した日本免疫治療学研究会も、平成30年という区切りのよい年に第15回目の学術集会開催となり、更に私自身も50歳という節目の年に会長を務めさせていただくということで、何か因縁めいたものを感じ、理事の皆様よりご指名をいただいた際に身震いしたのを覚えております。
免疫チェックポイント阻害剤の成功により、免疫療法は第4のがん治療の地位を確固たるものにするにとどまらず、一気にがん治療のベースに位置づけられるほどになっております。今こそ我々は日本からもどんどん新しい免疫療法を発信し、がん克服と言う夢に向かって突き進まなければなりません。私はがん免疫療法の未来は明るいと信じております。ポスターの背景にはそのイメージで、私の大好きな青い空と海を配しました。
この日本免疫治療学研究会学術集会の醍醐味は、何と言っても魅力的なプログラムです。歴代の会長の先生方が作り上げられてきたこの醍醐味を引き継げるよう、私なりのこだわりも盛り込み、プログラムを作成しました。本会テーマを「がん克服へのチャレンジ~最新の治療法の進歩~」とし、そのテーマにふさわしい豪華な演者をお招きしての贅沢なプログラムとなっております。また今回からは、安元理事長のお計らいで、一般応募演題に対して優秀演題賞が設定されることとなり、本会の最後に表彰を行います。是非奮ってのご応募をお待ちしております。
これまで本学術集会は開催の度に参加者が増え、島田先生が会長をされた第14回学術集会は過去最高の337名の参加で大盛況となりました。この勢いを引き継ぎ、第15回学術集会もよりいっそう多くの方にご参加いただき、これまで以上に共に活発なディスカッションができる有意義な学術集会にしたいと考えております。
それでは、平成30年2月17日、東京大学伊籐国際学術研究センターでお会いしましょう。